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地面もグローバル

2010年03月06日 10:13

いやいやいやいや、普通の日記だっての。


木花ちゃんがどんな人なのかを定着したかったのです。
まぁ、興味と時間があれば。
何回かなんてどうでもいい バカ日記~お姉ちゃん社会強制復帰プログラム~

メルアリシス:白髪だったけど僕の都合で見事茶髪に変化した ほこり取りから箒にクラスチェンジだ!!
木花:都でお国に仕えていたけど職を失った人 可哀想だからいじっちゃダメ
お父さん:職業欄が無職だけど毎年とっても忙しい人 必死こいて都に送り出した長女が帰って来て唖然としたけどまぁいいや。

某月某日 この日は晴れていた。メリルの心も良く晴れていた。もううっとうしいくらいに。
しかし、その傍らにまるで日食を起こしかけた太陽のように僅かな暗黒が立ち込めていた。

メリル「これは、お姉ちゃんがそのねじ曲がった性格が災いし、遂に職を失って失意の中の時の話である。」
木花「…。」

木花「無いわよ。あんたに呼び出されて帰って来たんじゃないの。」
メリル「あれ?そうだったっけ…?」
木花「そうよ…あなた
   『お姉ちゃん助けてください。お父さんがぎっくり腰による全身切り傷だらけで冗談ではすまされない状態です。
   このままではお父さんは腰が笑うどころか全身の傷が笑い出し、笑いの神様に見守られながらメルヘンへ行って
しまうかもしれません。』
   なんて意味不明な手紙を送ってくるから、取り敢えず帰って来てみたらお父さんは寝込んでるし、あなたはそのお父さんを枕にしてるし…」
メリル「使えるものは使っておかないとって思って…」
木花「寝込んでる人間を使うんじゃないわよ。」
メリル「ほら、善は急げって…」
木花「あの時の善は急いで医者を呼ぶ事だったわね。」
メリル「私風邪をひいたときは、お医者さんに『お・と・な・し・く!! 寝てるように』って言われたよ?
    だから、体調の悪いお父さんに添い寝してあげることで相乗効果が・・・」
木花「お父さんはうなされて体の調子がより悪くなったでしょうね、あなたの言う相乗効果で。」
メリル「そんなことないもん。お父さんうわ言のように言ってたもん
    『う~ん、メリル……重たいから降りてくれぇ…』
    って。お父さんは私の愛情が深すぎて心細くなっちゃったんだね…きっと。」
木花「降りてくれの部分はどうなるのかしらね?」
メリル「辞退する!!」
木花「…つまり、あなたの愛情が深すぎて自分には少々つらい だから気持ちだけにしておく…そういうこと?」
メリル「そういう事。
    だから、慈悲深い私がお姉ちゃんの新しい仕事をこのド田舎!!コンビニもまともに無いド田舎!!で探してあげるね!!」
木花「辞退するわ。」

----

コンビニも無い(うちの近所のコンビニも無くなっちゃったけど)このド田舎で仕事を探すことは困難である。
なぜなら、ここ、ド田舎であるいさこらの産業は殆どが地場産業であり、技術もロクに無いようなボンクラを雇うほど
雇い主もバカではない。大抵の場合は、子供のころから地道に修業させ、適当な時期にそーれ、出ていけーと店に出すのである。
木花は現在花の22歳!!ド田舎での同年代の女性はとっくのとうに結婚し、とりあえずは落ち着いている状態に当たる。
 この年で独身と言うだけでも色々と珍しいのに、ましてや都から戻ってきた木花は周囲からしたらバカなの?というような状態な

木花「るっさわね!!こっちだって好きで戻って来たんじゃないわよ!!」
メリル「道士って一生を約束された職業だったのにね…。」
木花「ふふん、良いわ…良いわよ…どの道私には都で長く暮らすのには無理そうだったし……」
メリル「お父さんの手伝いをしたら?」
木花「冗談!あんな一年中忙しそうなのを誰が好き好んで
   大体ね、職業欄に無職って書けるような状態であんなに忙しいってのがおかしいのよ。」
メリル「今時期は御見送りが近くて人手が足りないって言って、死にそうな顔をしていたから丁度いいんじゃない?」
木花「何が悲しくて死人の接待なんてしなきゃならないのよ…川じゃ毎年変なの(妹の事)が出てるってのに。」
メリル「じゃあ、じゃあ!やっぱり私があちこちに頭下げてお姉ちゃんにお仕事を下さいって…」
木花「そんな事されるくらいならあたし子流し川で水浴びするわ。」
メリル「どういうこと?」
木花「流れに任せるの。
   あー、本当楽に暮らす方法が無いものかしら…濡れ手に粟よ濡れ手に」
メリル「お姉ちゃんの場合 粟じゃなくて泡だと思うよ?」
木花「は?」
メリル「だから~、泡だよ。ぶくぶくした…
    楽にモノが手に入るけど、直ぐにはじけ」

ぱこん!

メリル「なんでぶつの!?」
木花「今すっごいムカついたわ。あなたにそんなこと言われるなんて思っても見なかった。
   …まぁ、でも確かにあなたの言う通りよ。楽に何かを得たって大した結果にはならないわよね。」
メリル「そうそう、安物買いの銭失いだよ~」
木花「出る乳は潰れる…ね」
メリル「え…?(自分の胸に手を当てる」
木花「気のせいよ」

----

某月某日 とある店先にて

責任者「いやぁー、久しぶりだね木花ちゃん。都に行っちゃってしばらく見ないと思ったら急に戻っては来るし
    まさかうちで働きたいなんて言いだすし、一体どうしちゃったのかと。」
木花「御託は良いからさっさと面接を始めて頂戴。」
責任者「まぁ御父さんの事はこっちも良く知ってるし、事情が事情だしねぇ…
    えっと、ずいぶん特技が埋め尽くされてるね。この人外退治免許ってのは…?」
木花「主に人間に対して害を与える生き物…例えば妖怪とか精霊などが例としてあげられるわ
   そういうのを人間の集落から遠ざけたり、封印したり、祓ったりする事が許される資格の事よ。
   その資格が無いとそれ関連の書籍から道具まで売ってもらえなくなったりするの。まぁ、人間も簡単に殺せる危険な技術だから仕方がないわよね。」
責任者「……。
    …ああ、そうなんだ。ずいぶん、ずいぶんな資格を持ってるんだね。
    じゃあもう一つ、この基礎符術技能というのは?」
木花「さっき言った人外に対して使う道具に関することね。
   除霊用の御札、式、結界その他もろもろが使えるという事、また生きた人間にそういった道具を使わないと
   向こうが保証した際に与えられるものよ。」
責任者「…。」
木花「…。」

責任者「そこまでできるんだったらウチで働く必要なくね?」
木花「そんなこと言われなくても解ってるわよ
   ああ!もう、ばかばかしくなって来たわ…時間とらせて悪かったわね。もう帰らせてもらうわ。」
責任者「うん?ああ、うんうん、御苦労さま。  
    まぁ、ほら、あれだ…そんなに気を落とさずに ここで働けなくても、ここに買いに来れば」
木花「頼まれたって買いに来ないわよ!!」

----

メリル「まずは黒星だったね。」
木花「うっさいわよ…」
メリル「大丈夫だよお姉ちゃん!ここがダメでも、他のところだとお姉ちゃんが歩く戦闘兵器だって言うことを  
    聞かなかった事にして力押しで誤魔化して雇ってくれる人だっているはずだって!!」
木花「誰が戦闘兵器よ。」
メリル「だって…お姉ちゃん一日中走っても全然バテないし、お父さん顔負けの霊力だし、頭悪そうに見えて本当に頭悪」
木花「水の上歩けるとか、空飛べるとか本気でそう思ってるヤツに言われたか無いわね。」
メリル「歩けるもん飛べるもん!!お姉ちゃんが実際に私が飛んでたり歩いてたりするところを見た事が無いからそういうこと言うんだもん!!」
木花「全く…夢と現実がごっちゃになっても弊害が無いなんて羨ましい限りね…」
メリル「私はお姉ちゃんみたいに夢を失って無いもん」
木花「水の上を歩けるなんて夢は持ちたくないものね…」
メリル「じゃあ、お姉ちゃんの夢って何なの?」
木花「濡れ手に粟よ。ラクが出来れば何でもいいわ。楽して生きることこそが私の存在意義であり使命であり永遠のテーマなの」
メリル「じゃあやっぱり空が飛べないと…空が飛べるとお姉ちゃんのその色気も何もない足が細くなってきれいになると思うし」
木花「…
   あのね?いいこと?メリル…心を落ち着けてよおおおおぉぉぉぉぉぉく聞いて? 人間は空が飛べないの。」
メリル「違うの!えっとね…お父さんの知り合いに空が飛べると思ってる人がいて」
木花「あなた、戯言が過ぎていよいよお父さんに赤の他人扱いされてるのね…。」
メリル「違うの!!だからちゃんと私の話を聞いて!!お姉ちゃんのお酒しか入って無い中身の無い頭でも解るように話してあげるから!!」
木花「良いわよ。その頭の中がメルヘン状態のあなたからどんな話が聞けるのか、実に楽しみだわ。」

メリル「えっとね?お父さんの知り合いでお父さんとおんなじような事をやってる人がいるの。」
木花「あら、このド田舎にお父さん以外の変人がまだいたのね。」
メリル「うん。 
    その人、お父さんから技術を強引に買って人間でも空が飛べるように研究してるんだって。」
木花「それで、それが私と何の関係が・・・?」
メリル「お姉ちゃんも似たような事が出来るから、きっと役に立つと思うんだけどなぁ。
    この前行ったところだって、結局お姉ちゃんの事持て余すと思ったから雇ってくれなかったんだし
    それだったらお姉ちゃんのここでは全くと言っていいほど役に立たない技術を役立てられるところで働いた方がいいと思うの。」
木花「何よその、何よそれ。」
メリル「兎に角行ってみればいいと思うよ?変な人だから面白いし。」

----

某月某日 某所にて

木花「なんで私来てるんだろう…。」

変人「いやぁー、久しぶりだね木花ちゃん。都に行っちゃってしばらく見ないと思ったら急に戻っては来るし
    まさかうちで働きたいなんて言いだすし、一体どうしちゃったのかと。」
木花「そのセリフ、どっかで聞いたわね。」
変人「この世には人間なんて山のように居るんだ。どっかで聞いた事のあるようなセリフがあったっておかしくはあるまい。」
木花「はぁ…」
変人「それに、おんなじような事を何度も繰り返し話す人間だっているくらいだ。なん」
木花「それはともかく、あなたのやってる怪事に私の技術が役立てると聞いてきたんだけど、そのところどうなのかしら?」
変人「お前、式は操れるのは当たり前として…式を作る事は出来るのか?」
木花「自立する式程度なら作れるわね。何かしらの特性を持たせるような事はまだ無理だけど…」
変人「式が作れるのなら問題はない…な。特性のほうはこっちがやるからむしろ何もできないほうがありがたい。後必要になるのは本人の頑丈さだな」
木花「何よそれ。」
変人「君のお父さんが持ち主のアシストをする式を作る一方で私はそれらをサポートするような式を作っているのは知ってるよな?」
木花「ええ、知らないわ。
   妹が言うにはあなたは空を飛べるとかそんなことなら聞かされたんだけど…」
変人「あー、うんうん、飛べるぞ。
   飛べもすれば水を泳ぐ物もあるし、畑に置いておけば獣害を防いでくれるものもいるし、道に置いておけば出会いがしらに倒れかかってくるものも
   何でもそろってる。それで、お前に手伝ってもらいたいものは空を飛ぶ式の開発の手伝いだな。
   私が作った飛行型の式にお前が試乗して、安全に動く事が出来るのかを試してもらいたいのだ。」
木花「その空を飛ぶなんとやらに乗る乗らないは別として、当の式を見てみたいのだけど…」
変人「ああ、あれ(部屋の奥にあるあほみたいにでかい紙飛行機を指差す)」
木花「…
   なによあれ、ただの無駄にでかい紙飛行機じゃない。」
変人「その通り。紙でありながら雨にも熱にも強い空を飛ぶちゃんとした式だ。
   一般的なヒト型の式だと飛行するのはそいつのみになるが、こうやって無駄にでかいものを作ることで使い手も式も一緒に行動することが可能になる
   どうだ?画期的だろう?」
木花「で、画期的な式のテストに、乗り手の頑丈さが求められるあたり全然うまくいってないのね。」
変人「うむ・・・察しが良いな。
   これがまた面白い事に全然うまくいっとらん。まるで失敗することこそが成功であるかのようにな。」
木花「そもそも根本から間違っているのではなくて?」
変人「その通り。式の性能に頼り切ってそれ以外の事は全部手探りだからな。」
木花「そんな危ない物に生きてる人間を乗せるんじゃないわよ。」
変人「何を言うか…この全てが手探りでお先真っ暗な発明が成功するまでの苦楽を私と共有できるんだぞ!?
   この私の突拍子も」
           木花「もう帰るわ。御世話様。」
                     変人「あ!?おい!! にがさねーぞ!!」

----

某月某日 自宅にて

メリル「どうだったお姉ちゃん?面白い人だったでしょ?」
木花「ええ、危うく地面へのホームシックに悩まされるところだったわ。」
メリル「私もあの人みたいに空を飛べると思ってやってみたんだけどね~?全然うまくいかなかったの。」
木花「だから空は飛べないのよ。」
メリル「お姉ちゃんは既成の概念に囚われてるからそんな風になっちゃうんだよ。もう地面がベーシックの時代じゃないんだよ?
    『私は体重が60キロ以上で重たいから空を飛ばせてもらえない』なんて言ってたら地面さんだってお姉ちゃんをずっと捕まえたままだけど
    空が飛べるって本気で思えば、地面だってお姉ちゃんの事を離してくれるはずだよ?
    今は地面もグローバルな時代だからね!」
木花「そうね、あなたみたいにあっぱらぱーだと的を得た発言が出来なくなるのね。」
メリル「あっぱらぱーじゃないもん!ぱんぱかぱーんだもん!!」
木花「別に訂正するような事でもないわ  
                   オヤジ「おぅーい、帰ったぞー」 
                                  木花「(柄でもない挨拶してんじゃないわよ)」
                                  メリル「あ、帰って来た。」

メリル「お土産は!?……お父さんお帰りなさい!!」
オヤジ「おい、順番逆にしろ。
    それと、お土産は無い。」   
                メリル「バカーーーーーー!!なんで買ってこないの!?甲斐性なし!!」
                                            オヤジ「誰が甲斐性無しだ!!ねーもんはねえんだよ! バァカ!!」
オヤジ「ところで木花はいるのか?またあいつはその辺うろうろしてるんじゃないだろうな。」
木花「いるわよ。今日は随分早いのね。」
オヤジ「お前に頼みたい事があるから急いで戻ってきただけだ。それが済んだら直ぐに戻る。」
木花「夏の手伝いをしろってんなら嫌よ。」
オヤジ「そのつもりはない。色々ごちゃごちゃ言うとお前は必ず嫌がるから単刀直入に言わせてもらう。
    お前は明日から先生やれ。拒否権はない。」
木花「は!!??何をいきなり」
オヤジ「俺が抜けるようになってから人手が足りなくて酷い有様なんだ。明日から俺の代わりに算術の指南をやってくれ
    言っておくがお前には拒否権が無ければ質問する事も許さん。仕事に関して教えてやる事は出来るがな…」
木花「別にやったっていいけど、質問に関して答える気があるのかそうでないのかそのあたりをはっきりしなさいよね。」
メリル「お姉ちゃん良かったね!わざわざ自分から仕事を探す必要が無くなったね!!濡れ手に粟だよ!?」
木花「ええまったくだわ。
   突拍子もないうえに拒否権も無い…かと言って心の準備をしている暇さえ無い…まさに泡のなかの状態だわね。」
オヤジ「何をわけのわからん事を…兎に角頼んだからな!」
                           メリル「お父さんいってらっしゃーい。」
                           木花「はいはい…算術程度ならかるーくやってやるわよ。」

木花「全く、せわしない親父だな。
   …こういきなり仕事を押し付けられるのも気分のいいものじゃないわね。」
メリル「お父さん、お姉ちゃんがあまりにもだらし無くて周りに示しが付かなくなりそうだから思い立って戻って来たんだね。」
木花「別に仕事ほっぽり出して言う事じゃないでしょうに…
   夜になってからだって十分に時間だってあるんだし。」
メリル「善は急げなんだね~」
木花「そうね。
   あはははははははははははは!!」
メリル「えへへへへへ」

その後特に問題は無かった。次の日は寒かった。
   
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